
環境に配慮した
新しい撥水
はっすい
Makkuのサステナブルな取り組み
レインウェアにとって重要な機能である「撥水性」。
水滴が生地表面を転がり水の染み込みを防ぐ為、ウェア着用時に水の重みを軽減したり、
着用後軽く振り水滴を簡単に飛ばし片付けを楽にしたり…。
レインウェアに無くてはならない存在です。
撥水の仕組み
はっすい
生地表面の撥水基が立ち上がることで水滴が丸まり浮くように転がります。
撥水基が生地表面の過度な摩擦や汚れなどで倒されてしまうと、水を持ち上げることが難しくなり
生地表面にたまってしまうことで、撥水性が弱まったと感じるようになります。
撥水力は簡単なお手入れで持続、回復させることができます。
レインウェアを長くご愛用いただくためにも定期的なお手入れが大切です。
詳しくは、レインウェアの正しいお手入れ方法を参考ください。


撥水基
水滴
撥水が
ない場合


撥水基
水滴
撥水が
ある場合
この撥水機能を付与する撥水剤は、これまでフッ素系の成分が主流でしたが、
環境や人体へ悪影響を及ぼす可能性があることから、昨今はその有害性について
ヨーロッパをはじめとした諸外国から注目を集めています。
この背景を受け、Makku は2023年秋から
有機フッ素化合物(PFAS)を意図的に使用した製品の製造をゼロにしました。
※撥水剤は日本メーカーのものを採用しています。

フッ素
化合物
有機フッ素化合物を含む撥水剤を使用
環境や人体への影響が大きい
これまで

これから
非フッ素(C0)の撥水剤を使用
環境や人体への影響を配慮
フッ素
化合物

?


?
?
Q&A

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非フッ素撥水って何?C0とは?
Q1



有機フッ素化合物を意図的に使用していない撥水のことです。Cは炭素を表していて、フッ素(F)と結びつくと結束して簡単に離れなくなります。C0 はC(炭素)の枝の数が0で、分解されにくい種類のフッ素が生み出されることが根本的にないという意味です。(炭素が含まれていない訳ではないです)
A1



?



(C0)非フッ素撥水と従来のフッ素撥水はどう違うの?
Q2

?



撥水しなくなってきた気がするんだけど・・・
Q3

見た目は全く同じです。最初の着用時の撥水性能は全く変わらず、さらに正しいメンテナンスを行うことで持続的に水を弾くことができます。一方で、撥油性(油成分を弾く性能)が備わっていません。従来のフッ素撥水と同じく、生地表面を汚れや皮脂などが付着すると撥水力を低下させてしまいます。こまめなお手入れで十分改善ができます。
A2
有機フッ素化合物の総称であるPFAS(PFOA,PFOS,PFHxSを含む)は、
一度環境中に放出されると自然に分解されず、
永久に自然界や生体内に残り続ける(=残留性がある)ことから、
「フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)」とも呼ばれ、近年その有害性が指摘されてからは、
管理のあり方が国際的に議論されるようになりました。
一方でフッ素を使用しない非フッ素撥水の技術は日々進歩を続けており、
撥油性を含めその性能はより向上することが期待されています。
今後、EUを中心に有機フッ素化合物(PFAS)を含む家庭用品の全廃が予想され、
日本国内での社会的な影響は避けられません。
Makku はカッパ専業メーカーとしてこれからも安心をお届けするモノづくりに取り組み続けます。
有機フッ素化合物、総称PFAS規制の変遷
2019年5月
2021年10月
2023年2月
2024年2月
2025年1月
ストックホルム(POPs)条約により、PFASの一種である、ペルフルオロオクタンスルホン酸
(PFOS)とその塩などの製造・使用等を原則廃絶または制限することが決定 ※1
日本における「PFOA又はその塩」が使用された製品の輸入の原則禁止が決定 ※2
欧州化学品庁(ECHA)PFAS類全般の制限提案文書を公表 ※3
日本での「PFHxS若しくはその異性体又はこれらの塩」を使用した製品を規制する政令が
施行。同6月より原則輸入禁止が決定 ※4
米国カルフォルニア州・ニューヨーク州にてPFASを含むテキスタイル製品の製造・販売を禁止。
厳しい条件下で使用される例外的にPFAS使用のアウトドア用アパレル製品については
「“Made with PFAS chemicals” (PFAS化学物質を使用しています)」の表示義務が開始 ※5※6
※1 環境省 ストックホルム条約第9回締約国会議(COP9)の結果の概要
https://www.env.go.jp/content/900513529.pdf
※2 経済産業省 ニュースリリース「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210416010/20210416010.html
※3 ECHA ECHA publishes PFAS restriction proposal
https://echa.europa.eu/-/echa-publishes-pfas-restriction-proposal
※4 経済産業省 ニュースリリース「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました
https://www.meti.go.jp/press/2023/11/20231128002/20231128002.html
※5 繊研新聞 PFAS(有機フッ素化合物)使用製品禁止へ 米国の一部の州で規制進む 2023年08月2日
https://senken.co.jp/posts/pfas-230802
※6 California Legislative Information “AB-1817 Product safety: textile articles: perfluoroalkyl and polyfluoroalkyl substances(PFAS)”
https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/billNavClient.xhtml?bill_id=202120220AB1817
レインウェアの
正しいお手入れ方法

START
洗濯・すすぎ
中性洗剤を40℃以下のぬるま湯
で薄めて優しく押し洗い
すすぎはしっかりと!

乾燥
風通しの良い日陰で
吊り干し

GOAL
熱処理
ドライヤーまたは
当て布を引き、
中温でアイロンかけ
ご使用後について
レインウェアを使用した後は、しっかりと湿気を取り除いた上で、風通しの良い場所に陰干ししてください。この際、直射日光に当ててしまうと、レインウェアの素材によっては、裏コーティング剤が剥離して しまう場合もございます。必ず、日陰に干すようにしてください。
汚れを落とす場合
レインウェアの汚れを落とす際には、中性洗剤を40℃以下のぬるま湯で薄めて優しく押し洗いしてください。もみ洗いはしな いでください。裏コーティング剤が剥離する原因になります。洗剤が残らないようにしっかりとすすぎ洗いしてください。漂白剤、柔軟剤、芳香剤のご使用はお控えください。
撥水力を回復させる
撥水性は、レイン ウェアに求められる大切な機能です。しかし、着用回数を重ねるたびに撥水性は低下していきます。そのような場合は手洗いをして汚れを落とし、陰干しして乾燥させた後ドライヤーまたは当て布を引き、中温でアイロンをかけてください。
小さなキズや破れが生じた場合